梢の桧【ブランド紹介】

森林率84%の高知県からお届けします。

工場で作業をする秋山梢さん

皆さんご存知でしょうか?

資源がないと言われる日本ですが、実は森林の面積は国土の7割。
先進国のなかではフィンランドに次ぐ第2位の森林率を誇ります。

そして、四万十ひのきの産地である「四万十川」は、森林率日本一の高知県にあります。
その森林率はなんと84%。

逆に言えば、森がない場所は16%しかないという、大変豊かな土地なのです。

日本では古来から人々は木と共に暮らしており、
長い歴史と共に研ぎ澄まされた技術は世界に誇れるものです。

戦後の日本は復興のために多くの木が必要とされました。
当時、木材はとてもいい値段で売れました。

そのため、私たちのおじいさん達は、日本のいたるところに木を植えてきました。
日本の豊かな森林率にはそんな背景があります。

しかしながら、現在ではコンクリート等の丈夫な材料があり、木材を使う機会が激減。

  • 木材が売れない
  • 木材の値段が下がる
  • 木を切り出せない
  • 山が荒れる

という悪循環が起こっています。

それに追い打ちをかけるように、国産材は安価な輸入材に圧迫され、
なかなか使われないようになってしまいました。

でも、国産材は本当に高価なのでしょうか?
いいえ、すべての国産材が高価なわけではありません。

実は、現在日本国内には木が「余っている」のです。
森は荒れ果て、少しでも曲がったり、節のあるものは捨てられています。

本当は、木を切って森を守らなければならないのに。
本当は、まだ使えるのに。

 

木の良さを伝えるため、低価格にこだわります。

工場で作業をする宮崎聖さん

皆さんは、小さな頃に「木を切ってはいけません」と習いませんでしたか?
いいえ、違います。

木は適度に切らなければならないのです。
適度に切ることによって、森の生態系が維持され、豊かな自然環境が実現するのです。

「梢の桧」は、四万十ひのきのフローリングを作る際に発生する
「端材(廃材)」を中心とした木材を再利用した家具のブランドです。

作り手は、四万十に育ち夏はカヌー、冬は森で木を切る「聖くん」。
そして2011年に東京から四万十に移住した「こっちゃん」こと秋山梢。

安価だけれど、十分家具として再利用できる端材を通し、
どんな家庭でも購入できる安価なヒノキ家具を実現。

誰にでも手に入れられる価格で提供することで、
少しでも「木っていいなあ。」と思ってくれる人を増やしたい。

それが、日本の森を守るための第一歩だから。

私たちは、誰もが木製品を愛用してくれ、
豊かな森のある日本を再生するための挑戦を、四万十ひのきを通じて実践します。

 

地域に新たな雇用を生み出します。

四万十檜の端材

更に、「梢の桧」が制作されている四万十川のM工房(株式会社M)では、
知的障害のある方々を雇用し、製品の面取り作業に協力していただいています。

また、村おこしNPO法人ECOFFと提携することでオンライン販売を開始したり、
林業の仕事にも参入することで、2011年に移住した秋山梢さんを新たに雇用しました。

地域にいる障害者の雇用を生み出すだけではなく、
地域に新しい仕事を生み出し、新しい移住者を歓迎する姿勢は、
地域活性化を主軸にする「えこふ市場(村おこしNPO法人ECOFF)」にピッタリです。

もちろん、「梢の桧」というブランド名は、秋山梢さんにちなみます。
故郷東京を遠く離れ、新たな土地で自分の力で生きていく彼女の決意をブランド名に込めました。

 

10,000個の積み木あそびで、
子どもたちに木の温もりを伝えます。

10,000個の積み木広場の様子

さて、そんな端材で立派な家具ができるとはいえ、なかには何にも利用できない小さな端材もあります。
私たちは、それを積み木に加工することを思いつきました。

しかし、ただ積み木を作るだけでは端材を使う必要はありません。
端材ならではのこと…そう。

大量の積み木を準備して遊んでもらう!

そんなことを思いついたのです。
端材だったら材料の値段が安いため、大量の積み木を作ることができたのです。

2012年現在、10,000個近い大量の積み木を「村おこしNPO法人ECOFF」事務局のある
東京都文京区の複数の児童施設(私立幼稚園及び区立児童館)に無料で使っていただいています。

また、都内でもできるだけ木に触れてもらえる機会を増やしたいと思い、
様々なイベントで四万十ひのきを使った「10,000個の積み木あそび」 を実施しています。

 

わざわざ切りません。そして旅人を歓迎します。

ボランティアさんと家具職人さん

「梢の桧」で使う材料は、国産の四万十ひのき。
それも、 通常は捨てられてしまう端材です。

デザインに凝ったらもっと多くの人に好まれるかもしれません。
しかし、デザインに凝ったら当然、価格も跳ね上がりますし、
端材からまた更に端材を生み出しかねません。

だから、「梢の桧」の製品は、それをつくるためにわざわざ木を切ることはありません。
工房に大量にある端材を再利用するのが、「梢の桧」のすべきことだからです。

そして、旅人を歓迎するのも「梢の桧」のポリシーのひとつ。
美しい四万十川に、ぜひ来て下さい。

一緒に四万十の空気、森、人、生き物、食べ物、なんでもかんでも体感しましょう!